証券外務員資格試験に影響を与える証券業務の改正と対応2012年3月2日公開

2012/3

平成24年2月における証券外務員資格試験に影響を与える改正は以下のとおりです。

1.先物・オプション取引に係る証拠および未決済約定の引継ぎ等に関する規則の一部改正

(平成24年1月30日施行:大阪証券取引所)

(1) 概要

 この改正は、取引証拠金、清算預託金および信認金の代用として預託できる債券(代用債券)の時価に乗じる率(掛目)について、直近の市場実勢を踏まえた水準に一部変更を行うものです。

(2) 対応策と結論

 代用債券の掛目の詳細につきましては、証券外務員試験に出題される可能性は低いと考えられますので、対応の必要はありません。

2.取引参加者の売買管理体制の強化等に伴う「取引参加者における不公正取引の防止のための売買管理体制に関する規則」等の一部改正

(平成24年1月1日施行:日本証券業協会)

(1) 概要

 この改正は、取引参加者に対して、インターネットを利用した顧客の注文について、売買審査の実効性の確保に必要な情報として当取引所が定める情報をその定めるところにより、保存しなければならないということを定めるものです。

(2) 対応策と結論

 取引参加者はインターネットを利用した顧客の注文について、売買審査の実効性の確保に必要な情報として当取引所が定める情報をその定めるところにより、保存しなければならないという結論のみ覚えてください。

3.協会員の外務員の資格、登録等に関する規則等の一部改正の施行

(平成24年1月16日施行:日本証券業協会)

(1) 概要

 この改正は、一種外務員・特別会員一種外務員資格試験の直接受験制度の創設、外務員資格更新研修の統合および外務員資格試験等の不合格者の受験待機期間の見直し等を行うものです。
以下、主な改正内容です。

ア) 一種外務員または特別会員一種外務員資格試験が、直接受験できるようになります。つまり、二種外務員または特別会員二種外務員資格を有していなくとも直接一種外務員または特別会員一種外務員資格試験を直接受験できます。また、これに関連して、一般開放試験に一種外務員資格試験が追加されます。

イ) 外務員等資格試験不合格時の受験待機期間が、受験回数にかかわらず30日となります。

ウ) 現行3種類ある外務員資格更新研修が1種類に統合されます。また、一般開放試験合格者に係るいわゆる事前更新研修を廃止され、外務員登録日後180日以内の外務員資格更新研修に統合されます。また、資格更新研修について以下のように一部表現が修正(受講から、修了するように受講に変更)されました。

協会員は、登録を受けている外務員に、その登録を受けた日を基準として5年目ごとの日の属する月の初日から1年以内に修了するように、外務員資格更新研修を受講させなければならない。

エ) 協会員が日本証券業協会に提出する外務員登録申請書、外務員登録事項変更届出書、登録外務員の職務廃止届出書等の書類について、システムによる提出が可能となります。

オ) 外務員登録原簿の記載事項(現状:氏名、生年月日、性別、役員または従業員の別等)に、識別番号が追加されます。

(2) 対応策と結論

 この改正は、証券外務員試験において出題される可能性が高いため、内容理解と問題への対応が必要です。

 

上記以外にも、財務省において「個人向け国債の中途換金調整額の計算方法の変更」が行われました。また、日本証券業協会において会員会費規則の一部改正(平成24年4月1日施行)が行われますが、これらの改正は現時点において証券外務員試験で出題される可能性は低いので、詳細の記載は省略いたします。

以上

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