モニタリングはどのようなことを行うのか
モニタリングは、単に担保を管理するという目的だけでなく、事業実態を把握し、在庫内容や売掛金等の変化の兆候を早期発見することにより、突然死(サドン・デス)を防ぐ効果が期待されており、以下に述べるようなモニタリングを定期的・継続的に行うことを通じて債務者(借手)とのリレーションの維持を図ることが重要である。
モニタリングは、単に担保を管理するという目的だけでなく、債務者管理と担保管理を通じて事業実態を把握し、在庫内容や売掛金等の変化の兆候を早期発見することにより、突然死(サドン・デス)を防ぐという効果が期待されている。また、モニタリングはコミュニケーション効果ともいうべき機能があり、定期的・継続的なモニタリングを通じて債務者(借手)とのリレーションの維持が図れることがポイントとなる。
債権管理においては、ABLも一般の貸出と同様の管理を行ったうえ、ABL特有の担保管理を行ってゆく必要がある。ABLにおいては、適切なモニタリングにより、一般の債権管理と比較して債務者情報やキャッシュフローの捕捉等の動態管理による情報量が多くなるはずであり、特に在庫商品や売掛金のキャッシュ化、すなわち、入金確認を行っていくことで、返済原資の確保を確実にし、その情報を債権管理にいかしていくことが重要である。
なお、動産担保管理とモニタリングの内容については、【40699】を参照。