サステナブルファイナンスがよくわかる講座

加藤社長:

脱炭素へ向けた動きが、国内外で活発化している。

担当者Uさん:

 国際的なSDGs(Sustainable Development Goals;持続可能な開発目標)の要請やESG(Environment;環境、Social;社会、Governance;ガバナンス)投資の拡大、気候変動を巡る国際的なイニシアティブの進展など、SDGs・ESG要素の重要性が高まるなか、当局において各種指針が発表され、推進が図られています。
 また、日本政府は、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を目指すと宣言しました。「グリーン」を成長の軸に据えて、試行錯誤を繰り返しながら新たな未来を築くことを主眼としています。

加藤社長:

地域金融機関にどのように影響するか。

担当者Uさん:

 金融機関では、資源配分機能や市場機能の活用といった金融面の手法を通じて、環境問題や社会問題の解決に資する付加価値を生み出すことが期待されています。
 たとえば、メーカーがサプライヤーに対し、具体的な目標を提示して温室効果ガスの削減を促すなど、現在、サプライチェーン全体で脱炭素を目指す動きが急速に拡大しています。サプライヤーの多くが地域金融機関のお取引先である中堅・中小企業であることから、支援が喫緊の課題といえます。
 サステナブルファイナンスは、単に融資商品を示すものではなく、「金融が、経済・社会・自然環境のサステナビリティ(持続可能性)にポジティブな影響を与える」という考え方です。

加藤社長:

本講座の主要内容と主な受講対象者について教えてほしい。

担当者Uさん:

 本講座は、「いま・なぜ・われわれが、サステナブルファイナンスなのか?」という疑問への回答を目指す構成となっています。
 金融機関への社会的要請に応えるべく、SDGs・ESG投資を包摂するサステナブルファイナンスについてわかりやすく解説するとともに、金融機関における取組事例も紹介します。
 本講座を通じてサステナブルファイナンスに関する知識を習得することを目的としています。
 国際的なSDGsの要請、ESG投資の拡大、脱炭素の動きを踏まえ、すべての金融機関の行職員が、サステナブルファイナンスに関する知識を得る必要があると考えます。

加藤社長:

本講座の執筆者は。

担当者Uさん:

 序章には、金融庁および環境省担当官より、当局として金融機関におけるサステナブルファイナンスへの期待をご寄稿いただいています。
 また、本文については、三菱UFJリサーチ&コンサルティングより同社経営企画部副部長・プリンシパル・サステナビリティ・ストラテジストの吉高まり氏、持続可能社会部主任研究員兼サステナブルビジネス戦略センター長の奥野麻衣子氏ほか研究員各氏、神戸大学経済経営研究所長・教授の家森信善氏、日本政策投資銀行設備投資研究所エグゼクティブフェロー/副所長兼金融経済研究センター長の竹ケ原啓介氏など、斯界の第一人者にご執筆いただいています。
 さらに、三菱UFJ銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券より実務的解説、川崎信用金庫、山陰合同銀行、滋賀銀行、静岡銀行、八十二銀行、肥後銀行、広島銀行、ふくおかフィナンシャル・グループ、北陸銀行、横浜銀行(50音順)より取組事例を、それぞれ掲載しています。
(※法人名敬称略)