協働で実現 収益確保と顧客本位のM&A


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「大事なかわいい社員の雇用を守りたい。それが一番、私にとって大事なことなんです」
 社長にとって、自分が育ててきた会社を売るという判断は軽々しくできるものではない。事業承継のめどが立たない中、雇用を守り会社を残すため、社長は苦渋の選択をする。
 著者は、融資をしてお客さまに喜んでいただけた経験を豊富に持っている。それでも、「涙を流して喜んでいただいたのはM&Aの仕事が初めてでした」と言う。地元企業を「揺りかごから墓場まで」サポートできるのは、地元企業と信頼関係を持って経営に深く関与している地域金融機関しかないのだ。本書には、著者が銀行員の立場でM&Aの実務を担当し、さらにM&A専業機関である日本M&Aセンターに転職してM&Aのスペシャリストとして得たすべてのノウハウが凝縮されている。
 「大廃業・大相続時代」を迎え、地方の中小企業は、廃業リスクに直面している。地域における廃業の増加は、取引先の減少を意味し、地域金融機関のビジネス基盤が損なわれることにつながる。地域機関にとって死活問題である。この状況を打破するには、地域金融機関が中心となってM&Aを推進して、地元企業の存続・発展を後押ししていくしかない。
 本書では、地域金融機関がM&Aにおいてどのような役割を果たすべきなのか、M&A専業機関との協働によって何が実現できるのか、M&A成功のために押さえておくべきポイントに加えて、M&Aを手掛ける際に潜むリスクにも言及する。