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2019.02.04.

まもなく決着へ、大詰めを迎えたスルガ銀行のスポンサー探し

まもなく決着へ、大詰めを迎えたスルガ銀行のスポンサー探し

シェアハウス問題に揺れたスルガ銀行のスポンサー探しが大詰めを迎えている。2018年3月末に12.7%あった自己資本比率は同年9月末には8.6%にまで下がり、18年4~9月期の半年間で預金は6737億円も減少した。スルガ銀行が再出発するうえで、経営基盤の強化につながる支援を仰ぐことは喫緊の課題といえる。すでに買手候補の金融機関が本格的に財務デューデリジェンスを進めており、早ければ年度内にもスルガ銀行のスポンサー金融機関が判明しそうだ。


りそなHDが台風の目に

 スルガ銀行は第三者委員会の調査報告書が公表された昨年9月以降、経営支援をしてくれる金融機関を本格的に探していた。スルガ銀行から打診を受けた金融機関は有力地銀を中心に、かなりの数に上ることがわかっている。だが、前代未聞の金融不祥事を起こしたスルガ銀行のスポンサーになることにはリスクも伴うため、早期に断りを入れた金融機関が多かったようだ。
 例えば、スルガ銀行と10年以上にわたって業務提携を行ってきたゆうちょ銀行は、資本・業務提携の打診を受けた金融機関の一つ。スルガ銀行との経営統合のシナジー効果が見いだせなかったことから、「かなり早いタイミングで申し出を断った」(関係者)とされている。
 ほかには、スルガ銀行が多数店舗を有する静岡県(65店舗)や神奈川県(39店舗)の地銀である静岡銀行、横浜銀行にも打診があったようだ。両行であれば、店舗統廃合により大胆な経費削減が可能になるため、有力候補と目されてきた。だが、足もとではいずれも交渉が暗礁に乗り上げているとみられる。
 加えて、ネット系金融機関の名前も複数、取り沙汰されている。しかし、長期目線で経営を行う銀行との経営統合が望ましい、というのが金融庁の意向とされ、ネット系との交渉は進展が難しそうな情勢だ。
 こうしたなか、台風の目になりそうなのが、国内リテールビジネスの強化を図るりそなホールディングス(HD)。りそなHDは広域展開するりそな銀行のほかに、旧埼玉銀行の流れをくむ埼玉りそな銀行と、関西圏を地盤とする関西みらいフィナンシャルグループを連結子会社に持つ。スルガ銀行の特異なビジネスモデルやそのノウハウは、りそなHDのリテールビジネスをさらに多様化させる可能性があり、神奈川・静岡両県の店舗ネットワークは中小企業取引のてこ入れにも資する。
 いずれにせよ、自己資本比率の低下や預金減少などの課題を抱えるスルガ銀行のスポンサーとしては、それなりの規模の金融機関が望ましい。スルガ銀行は年度内にも2019年4月以降の新たな中期経営計画を発表するが、関係者によれば「中計と資本・業務提携のどちらの発表が先になるかは微妙なタイミング」という。加えて、年明け以降、買手として名乗りを上げている金融機関による財務デューデリジェンスが本格的に進んでいるとされ、年度内にも交渉がまとまる可能性が浮上している。

スルガ側が強調する二つのアピール材料・・・
臨時株総で賛同を得るシナリオも・・・


この記事の続きは『週刊 金融財政事情 2019年2月4日号(3294号)』に掲載されております。『週刊 金融財政事情』の詳細はこちらから