第14次業種別審査事典 フォローアップレポート
新型コロナ感染症(COVID-19)は、世界中の社会・経済に広範かつ深刻な影響を及ぼし続けています。そこで、本ページでは、コロナ禍をはじめ2020年1月の『第14次業種別審査事典』の刊行後に発生した社会・経済上の重大な変化を示す最新統計や産業活動をピックアップし、それが『審査事典』所収のどの業種にどういう影響を及ぼすのかを解説していきます。
フォローアップレポート
- ♯47 ドローン関連産業、国内市場の拡大は期待できるか(2022.12.5)
テレビの番組やCM、プロモーション動画などドローンの撮影映像をみる機会は、ここ数年で大きく増えてきた。上昇しながら引きの映像、イベントや景観の俯瞰映像など、ドローン撮影で映像表現はより豊かにダイナミックになった。…… - ♯46 コロナ禍でも好調だった食品スーパー、特需後に問われる“提案力”(2022.9.5)
コロナ禍により、2020年3月の緊急事態宣言発出後、消費者の生活行動が大きく変化した。消費者が外出自粛の要請により外食を控えて、家庭で食材を調理して食べる内食へシフトし、外食産業など多くの業種でマイナスの影響が…… - ♯45 巣ごもり需要で盛り上がるゲーム業界、今後の注目はクラウドゲームとコミュニティ(2022.5.18)
新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)は、多くの産業にとって苦境に陥る要因となったが、一方でゲーム業界にとっては追い風となった。特に2020年は緊急事態宣言により、人々の在宅時間が増え…… - ♯44 デジタル化で好転、変革に向かう教育産業(2022.3.14)
新型コロナウイルス感染症(以下、「コロナ」とする)により多くの対個人向けサービス業が大きな打撃を受けるなかで、学習塾は好調だ。経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」によると、…… - ♯43 コロナ特需に沸いた国内パソコン市場は反動減に沈む。国内スマホ市場は堅調(2022.3.11)
コロナ禍で不振の業界がある一方で、特需に沸いた業界もある。パソコン業界は、2020年度、コロナ禍による在宅勤務、オンライン学習の広がりという追い風を受けて出荷台数を大きく伸ばした。しかし、足元では反動減に見舞われている。…… - ♯42 コロナ禍でさらに増える内食需要、厳しい外食需要(2021.12.21)
新型コロナウイルス感染症(以下、「コロナ」とする)による外出自粛や、非接触志向が高まるなかで食生活が変容している。総務省「家計調査」にて、二人以上世帯でコロナ禍の影響がみられた主な食料品目の支出額をみると、2020年3月以降、外食の「食事代」や「飲酒代」は低迷が続いている(図表1)。…… - ♯41 沈むスポーツ関連市場、反転浮上のカギはICTの活用による安全づくり(2021.12.9)
2021年は新型コロナウイルス感染症(以下、「コロナ」とする)の断続的な蔓延による緊急事態宣言の発令や外出自主規制の影響を受け、国内のスポーツ市場規模は大幅に縮小した。…… - ♯40 宿泊旅行者数は10月以降回復へ(2021.11.10)
観光庁の宿泊旅行統計調査によると、2021年9月の延べ宿泊者数は2,269万人であった。2019年同月比で▲53.5%、2020年同月比で▲20.5%と依然として低水準に留まっているが、新型コロナ感染防止のための日本を含む各国の行動制限が緩和に向かうなか、10月以降の旅行需要の回復が見込まれる…… - ♯39 第3次産業活動指数:サービス業の生産活動を包括的にとらえる(2021.10.28)
第3次産業活動指数は、小売業、運輸業、宿泊・飲食サービスなどの第3次産業に属する業種の生産活動を総合的にとらえることを目的とした指数である。基準年の年平均を100として月次指数化したものであり、第3次産業の各活動を統一的尺度で見ることができる。…… - ♯38 資金繰り支援で倒産抑制も、過剰債務や後継者難など新たな難題も(2021.10.21)
新型コロナウイルス関連の緊急避難的な資金繰り支援策が奏功し、倒産件数は歴史的な低水準が続く。2021年度上半期(4-9月)の企業倒産(負債1,000万円以上)は2,937件(前年同期比23.8%減)、負債総額5,746億2,600万円(同4.0%減)だった。…… - ♯37 「経済センサス」:全産業の構造的な成長要因/下押し要因を把握(2021.9.24)
「経済センサス」調査の目的は、商店街等の活性化、鉄道等交通インフラの整備といった行政施策の立案や、民間企業の経営計画の策定に利用すること、国民経済計算などの各種統計の基礎情報や母集団情報を整備することである。『第14次業種別審査事典』においても、全1,513収録業種のうち、432業種で経済センサスの調査結果が使われている... - ♯36 長引くコロナ禍が百貨店の改革を促す(2021.9.2)
7月の全国百貨店売上高は、4,020億円余りで前年同月比+4.2%となった。時計・宝飾品といった高額品とイエナカ需要による食料品が牽引し、2ヵ月ぶりに前年を上回った。しかし、2019年同月比では△17.4%と、コロナ以前の水準にはまだ及ばない。... - ♯35 アルコール離れ・「家飲み」需要の高まり受け、人気酒類が多様化(2021.8.27
アルコール消費量がピークであった1990年代半ばと現在ではアルコール市場は様変わりしている。消費されるアルコールの種類は多様化し、1994年はビールが全体の73.2%を占めていたが、2019年では27.5%にまで低下し、リキュールやスピリッツ、発泡酒等の存在感が増している(図表1)。… - ♯34 ウッドショックは住宅産業の成長を阻害する要因になるか(2021.7.28)
ウッドショックとは、一般に、木材の需給が逼迫して木材を入手しにくくなっており、木材価格が急激に高騰している状態をいう。2021年3月頃から急速に広がり出した現象である。… - ♯33 「企業物価指数」 輸入インフレ圧力の波及プロセスから景気を予測(2021.7.1)
企業同士で取引される財の価格水準を示す「企業物価指数 (CGPI)」 は、消費者物価よりも前の段階である流通価格の動向をうつすため、景気変動をより敏感に表しやすい。直近2021年5月の企業物価指数の速報値は、国内企業物価指数が前年同月比+4.9%と、2008年9月以来の伸び率となった。石油・石炭製品、非鉄金属などが大きく上昇している… - ♯32 訪日客の激減、外出自粛やマスク着用が化粧品業界を直撃(2021.7.1)
化粧品の主力販売チャネルのひとつである百貨店の化粧品売上高は、2020年4月に約90億900万円に落ち込んだ(図表1)。… - ♯31 「脱炭素化」が牽引するグリーン成長産業(下)─洋上風力、土木インフラにおける成長戦略(2021.6.15)
グリーン成長戦略では、2050年に向けて成長が期待される産業14分野において、高い目標が掲げられた。今回は、そのなかから、①洋上風力産業、⑧物流・人流・土木インフラ産業をピックアップし、現状をふまえたうえで目標と戦略を概観する。… - ♯30 「脱炭素化」が牽引するグリーン成長産業(中)ー重点18プロジェクトが今年度始動(2021.6.8)
「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」では、2兆円のNEDO基金を呼び水に約15兆円の民間企業投資呼び込みを図る。なかでも洋上風力、水素、CO2の化学品化、輸送用機械の電動化等、重点18プロジェクトが2021年度から始動する… - ♯29 「脱炭素化」が牽引するグリーン成長産業 〈上〉(2021.5.24)
本来、経済と環境はトレードオフの関係にある。しかし、菅総理が2020年10月に「2050年のカーボンニュートラル実現」を宣言した後、産業界からの大きな反発はなくなった。米国のパリ協定復帰で世界的にカーボンニュートラルへの動きが加速するなか、日本は、成長が期待される産業14分野において高い目標を設定し、政策を総動員するかまえだ… - ♯28 20年度の倒産件数、コロナ支援策により減少も21年は息切れか(2021.4.27)
世界で猛威を振るう新型コロナウイルス感染拡大にもかかわらず、2020年度(20年4月-21年3月)の企業倒産(負債1,000万円以上)は想定外に低水準で推移した。… - ♯27 生産動態統計:鉱工業生産の動態を品目ベースで確認する(2021.4.12)
生産動態統計は、鉱工業生産の動態を明らかにし、鉱工業の施策の基本資料とすることを目的とした統計である。品目ごとの生産・出荷・在庫の毎月の動きを把握するのに適している。実際には、鉱工業指数やGDP速報の基礎資料にも使われている。… - ♯26 拡大基調続く半導体・半導体製造装置市場 (2021.4.2)
コロナ禍においても、半導体市場は拡大している。巣ごもり・テレワーク需要によって、ゲーム機、白物家電、サーバーの好調な売れ行きが目立った。さらに2020年9月頃から自動車販売台数の回復により車載向け半導体不足に陥った。これは世界的な現象であり、2021年も継続するとみられる。そうしたなか、ルネサスの那珂工場で火災が発生… - ♯25 Go To再開は期待できるのか?旅行・観光業のこれまでとこれから(2021.03.30)
国連世界観光機関(UNWTO)が2020 年を「観光史上最悪の年」と評したように(国連世界観光機関(UNWTO)駐日事務所「2020 年: 国際観光客到着数が10 億人減少した観光史上最悪の年」2021年1月28日)、新型コロナウイルス感染症(以下、「コロナ」とする)は、世界の旅行・観光業に多大なダメージを与えている。… - ♯24 コロナ禍の2020年、用途によりエネルギー需要に明暗 (2021.03.04)
新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい、人々の行動様式に様々な変化を与えている。日本でも、ここまで3度にわたり感染拡大と縮小を繰り返すなかで、外食・旅行需要が大きく縮小、労働環境面ではテレワークが普及した(図表1)。
これが、ガスや電気、ガソリンなどのエネルギー需要に少なからず影響を与えている。… - ♯23 鉄鋼の製造業向け需要回復が鮮明に (2021.02.16)
新型コロナウイルスの影響で、2020年の国内粗鋼生産量は前年比▲16.2%と、6年連続で減少。しかし、自動車などの製造業はコロナ禍の悪影響が比較的軽微にとどまり、鉄鋼需要の回復も早かった。6月には底打ちし、12月には前年同月比▲3.3%まで回復。21年も高炉を再稼働させる動きが続いている… - ♯22「学校基本調査」:幼稚園から大学までの全数調査から教育市場を分析(2021.02.16)
「学校基本調査」は、幼稚園から大学・専門学校までを調査対象とする全数調査であり、網羅的なデータが示されている。具体的には、学校数、在学者数、教職員数、進学率、就職率など。この統計で学校教育の全体像を掴み、関連産業の規模動向を測ることが可能だ… - ♯21 キャッシュレス市場の拡大基調、コロナ禍で一時ブレーキ(2021.02.05)
キャッシュレス市場は近年順調に市場規模を拡大してきたが、新型コロナウイルスの感染拡大によって、消費自体が大きく減退したため、成長にブレーキがかかった。しかし、影響のあらわれ方は、決済手段によって異なり、とくにクレジットカードが大きな打撃を受けた… - ♯20 キーワードから読み解くアパレル業界の構造変化(2021.01.06)
日本初のトータルファミリーブランド「アーノルド・パーマー」を導入し、アパレル世界最大手となっていたレナウンが、2020年11月に破産手続きを開始した。バブル崩壊後、アパレル業界が下方トレンドを辿るなか、レナウンも英国「アクアスキュータム」を買収するなどさまざまな手を打ってきたが、経営困難から抜け出せず、2019年の消費増税、2020年の暖冬と新型コロナが資金繰りにとどめを刺した.... - ♯19 「毎月勤労統計調査」:賃金・労働時間・雇用の動きから業界の景気動向を知る(2020.12.18)
「毎月勤労統計調査」は、賃金、労働時間および雇用の変動を明らかにすることを目的に厚生労働省が実施する調査である。その前身も含めると1923年から続く国の基幹統計調査の一つである。たとえば、業態ごとの常用雇用指数の推移からは、2019年までは人手不足状態にあった宿泊業・飲食サービス業が、新型コロナ感染拡大の影響で、2020年5月以降は前年割れが続いていることがわかる。… - ♯18 人件費増で悪化する介護事業経営に、新型コロナによる利用控えが追い討ち(2020.12.10)
厚生労働省は10月30日の社会保障審議会介護給付費分科会に令和2年度「介護事業経営実態調査」の結果を提出した。この調査は介護サービス施設・事業所の経営状況を把握することを目的に3年に1度実施されている。… - ♯17 東京圏ではこう動いた、Withコロナ時代の人口移動(2020.12.3)
慶應義塾大学・大久保敏弘研究室と(公財)NIRA総合研究開発機構が共同で実施した「第2回テレワークに関する就業者実態調査報告書(2020年8月5日」によると、2020年1月時点ではテレワーク利用率は6%に過ぎなかったが、新型コロナの感染が拡大した3月には10%、緊急事態宣言が発出された4~5月は25%にまで上昇した。… - ♯16 新型コロナ破たんは再び増加の勢い、消費者に近い業種が突出(2020.11.27)
新型コロナウイルス感染症が企業経営に影響を広げている。11月25日までに新型コロナの影響を受け、倒産や法的手続きの準備に入った「新型コロナウイルス関連破たん」(負債1,000万円以上)は、累計で717件に達した。これに集計対象外の負債1,000万円未満の破たん36件を加えると、753件に達する。… - ♯15 「貿易統計」品目別、国別の輸出入数量・金額の動きから業界の活動状況を知る(2020.11.17)
税関への輸出入の申告などを基にして作成され、財務省が公表している貿易統計は、マクロ経済統計指標としてだけではなく、海外出荷や原材料輸入のウエイトが大きい業種の活動状況をみるうえでも重要な資料である。1月9日に公表された10月「上中旬」のデータをみると、輸出金額が前年同期比△4.6%、輸入金額が△5.8%と、輸入金額の回復が鮮明となっている。品目別にみると… - ♯14 コロナ感染拡大に伴う医療機関の経営(2020.11.6)
新型コロナウイルスの流行が長引いており、医療機関の経営が悪化している。新型コロナウイルス感染症は、2020年3月下旬から5月にかけての第一波は6月に沈静化したものの、7月には早くも第二波が到来した。… - ♯13 コロナ禍の業績への影響が軽微であった化学業界(2020.11.4)
2021年3月期上半期 (2020年4月~9月)の決算発表において好調さが際立っている業界の一つが化学業界だ。塩ビや半導体シリコンで世界トップシェアを誇る信越化学工業は、新型コロナウイルスの悪影響を軽微にとどめ、さらに下半期の市場回復に手応えを感じているようだ。中堅メーカーでも田岡化学工業は、通期の営業利益予想を引き上げ… - ♯12 「巣ごもり」で変わる娯楽・教養消費、特別給付金の押し上げ効果も(2020.10.20)
10月9日に総務省から発表された8月の家計調査によると、二人以上世帯の実質消費支出(季調値)は前月比+1.7%と、大幅減となった7月の同▲6.5%から一転、再びプラスとなった。… - ♯11 業界分析資料の読み方① 「2019年経済構造実態調査」(2020.10.3)
総務省と経済産業省は、2019年6月に初めて実施した「経済構造実態調査」の結果を公表した。経済構造実態調査」は、従来、『業種別審査事典』でもよく使われていた「サービス産業動向調査(総務省)」、「商業統計調査(経済産業省)」及び「特定サービス産業実態調査(経済産業省)」という3つの調査を統合・再編した、新しい基幹統計である。… - ♯10 新車販売が落ち込むなか、中古車が市場を牽引(2020.9.30)
日本自動車販売協会連合会の「新車販売台数」統計によれば、2020年1-3月の国内新車販売台数は前年同月比88%~90%台で推移していた。しかし、新型コロナウィルスの感染者急増を受け、4月以降の新車販売台数は急減した…。 - ♯9 コロナの影響長期化によりオフィス・住宅需要はダウントレンド突入の可能性も(2020.9.18)
コロナ禍によるビジネス需要の減少に伴い、中堅・中小企業を中心にオフィスの縮小・撤退の動きがみられ、6大都市圏の空室率は2020年4月以降顕著な上昇傾向にある。一方で成約賃料は横ばい~微増であり、現時点においては需給バランスの変化が価格にダイレクトに影響する展開にはなっていない。… - ♯8 コロナ禍で変わる外食産業の風景(2020.9.7)
「外食産業市場動向調査」(日本フードサービス協会)によると、飲食業界全体の売上高は、緊急事態宣言が発令された4月には前年同月比6割まで減少したが、7月には8割超まで回復した。とくに「ファストフード」の回復が9割を超える一方で、「パブ/居酒屋」の回復は5割未満にとどまり… - ♯7 百貨店売上高に持ち直しの兆し(2020.8.31)
8月21日、日本百貨店協会は、本年7月の全国百貨店売上高は3,913億円で、前年同月比△20.3% (店舗数調整後ベース) であったと発表。消費増税が実施された2019年10月から、10ヵ月連続でマイナスとなった。今年に入って最も悪化した4月の△72.8%からは改善しているが、大幅に改善した6月の△19.1%からは改善しなかった。… - ♯6 緊急事態措置休業による手元流動性圧迫と支援制度(2020.8.28)
東京都は4月11日~6月19日までの間、新型コロナウイルスの感染防止のための休業要請を行った。日本標準産業分類上の7業種にわたるる使用制限・停止要請対象施設の手元流動性比率は総じて短く、資金調達や支払猶予なしには資金繰りに窮する脆弱性が懸念される。これにして国や自治体は、持続化給付金や感染拡大防止協力金等を手当てしているが… - ♯5 洋紙・板紙の国内需要、10年連続マイナスの見込み・・・(2020.8.6)
日本製紙連合会の発表によれば、2020年6月の紙・板紙の国内出荷は、前年同月比△14.5%と11ヵ月連続で減少。なかでも印刷・情報用紙は△30.3%と大きく減少した。新型コロナ感染拡大防止による各種イベントの中止や簡素化により、印刷需要が激減している。地産地消の特性をもつパルプ・紙業界は、激しいグローバル競争に巻き込まれていなかったが、販売数量の大幅減少に直面し、構造改革を迫られている…。 - ♯4 緊急事態宣言解除により7月の製造工業生産上向くも・・・(2020.7.27)
6月上旬に実施された製造工業生産予測調査の結果によると、先行き2ヵ月分の生産計画は、6月見込みが季節調整済前月比+5.7%、7月見込みが+9.2%であった。いずれも前月比プラスの生産量が見込まれており、5月の実績値が△11%であったことから、需要の先行きに対する企業のマインドが改善したことがわかる。しかし、… - ♯3 最低水準を更新したサービス産業活動指数(2020.7.16)
7月13日に経済産業省が公表した本年5月のサービス産業(第3次産業)活動指数は、87.9 (前月比△2.1%) で4ヵ月連続の低下となった。本指数は、新型コロナウイルス感染症の影響の拡大とともに、2月以降月を追うごとに低下幅を拡大させ、4月は前月比△7.7%と急落していたが、5月に下落スピードがやや鈍化したことになる。しかし、… - ♯2 テレワークの普及スピードはスローダウンか(2020.6.23)
東京都の緊急調査によると、2020 年 4 月の都内企業のテレワーク導入率は 62.7%と、3 月の 24.0%から上昇した。テレワークは、政府が策定した新型コロナウイルス感染症対策の基本方針のなかで、通勤ラッシュや人混みを回避るうえで有効な対策の一つとしてあげられた。大都市部で感染が拡大するなか、BCP(事業継続計画)の観点から事業規模や業種の別なくテレワークを導入する企業が増加した。… - ♯1 訪日客壊滅、国内・海外総崩れで試練つづく旅行業界(2020.6.17)
観光庁発表の「主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によれば、2020年3月の総取扱額は1,200億円と、前年同月の4,200億円から71.4.%も減少した。内訳は、海外旅行が前年同月比-84.7%、外国人旅行 (日本の旅行会社によるインバウンド向けの取扱い) が同-71.4%、国内旅行が同-63.7%であった…
各号のピックアップ業界
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- ♯1 訪日客壊滅、国内・海外総崩れで試練つづく旅行業界(2020.6.17)
- ♯2 テレワークの普及スピードはスローダウンか(2020.6.23)
- ♯3 最低水準を更新したサービス産業活動指数(2020.7.16)
- ♯4 緊急事態宣言解除により7月の製造工業生産上向くも・・・(2020.7.27)
- ♯5 洋紙・板紙の国内需要、10年連続マイナスの見込み・・・(2020.8.6)
- ♯6 緊急事態措置休業による手元流動性圧迫と支援制度(2020.8.28)
- ♯7 百貨店売上高に持ち直しの兆し(2020.8.31)
- ♯8 コロナ禍で変わる外食産業の風景(2020.9.7)
- ♯9 コロナの影響長期化によりオフィス・住宅需要はダウントレンド突入の可能性も(2020.9.18)
- ♯10 新車販売が落ち込むなか、中古車が市場を牽引(2020.9.30)
- ♯11 業界分析資料の読み方① 「2019年経済構造実態調査」(2020.10.3)
- ♯12 「巣ごもり」で変わる娯楽・教養消費、特別給付金の押し上げ効果も(2020.10.20)
- ♯13 コロナ禍の業績への影響が軽微であった化学業界(2020.11.4)
- ♯14 コロナ感染拡大に伴う医療機関の経営(2020.11.6)
- ♯15 「貿易統計」品目別、国別の輸出入数量・金額の動きから業界の活動状況を知る(2020.11.17)
- ♯16 新型コロナ破たんは再び増加の勢い、消費者に近い業種が突出(2020.11.27)
- ♯17 東京圏ではこう動いた、Withコロナ時代の人口移動(2020.12.3)
- ♯18 人件費増で悪化する介護事業経営に、新型コロナによる利用控えが追い討ち(2020.12.10)
- ♯19 「毎月勤労統計調査」:賃金・労働時間・雇用の動きから業界の景気動向を知る(2020.12.18)
- ♯20 キーワードから読み解くアパレル業界の構造変化(2021.01.06)
- ♯21 キャッシュレス市場の拡大基調、コロナ禍で一時ブレーキ(2021.02.05)
- ♯22「学校基本調査」:幼稚園から大学までの全数調査から教育市場を分析(2021.02.16)
- ♯23 鉄鋼の製造業向け需要回復が鮮明に (2021.02.16)
- ♯24 コロナ禍の2020年、用途によりエネルギー需要に明暗 (2021.03.04)
- ♯25 Go To再開は期待できるのか?旅行・観光業のこれまでとこれから(2021.03.30)
- ♯26 拡大基調続く半導体・半導体製造装置市場 (2021.4.2)
- ♯27 生産動態統計:鉱工業生産の動態を品目ベースで確認する(2021.4.12)
- ♯28 20年度の倒産件数、コロナ支援策により減少も21年は息切れか(2021.4.27)
- ♯29 「脱炭素化」が牽引するグリーン成長産業 〈上〉(2021.5.24)
- ♯30 「脱炭素化」が牽引するグリーン成長産業(中)ー重点18プロジェクトが今年度始動(2021.6.8)
- ♯31 「脱炭素化」が牽引するグリーン成長産業(下)─洋上風力、土木インフラにおける成長戦略(2021.6.15)
- ♯32 訪日客の激減、外出自粛やマスク着用が化粧品業界を直撃(2021.7.1)
- ♯33 「企業物価指数」 輸入インフレ圧力の波及プロセスから景気を予測(2021.7.1)
- ♯34 ウッドショックは住宅産業の成長を阻害する要因になるか(2021.7.28)
- ♯35 アルコール離れ・「家飲み」需要の高まり受け、人気酒類が多様化(2021.8.27)
- ♯36 長引くコロナ禍が百貨店の改革を促す (2021.9.2)
- ♯37 「経済センサス」:全産業の構造的な成長要因/下押し要因を把握(2021.9.24)
- ♯38 資金繰り支援で倒産抑制も、過剰債務や後継者難など新たな難題も(2021.10.21)
- ♯39 第3次産業活動指数:サービス業の生産活動を包括的にとらえる(2021.10.28)
- ♯40 宿泊旅行者数は10月以降回復へ(2021.11.10)
- ♯41 沈むスポーツ関連市場、反転浮上のカギはICTの活用による安全づくり(2021.12.9)
- ♯42 コロナ禍でさらに増える内食需要、厳しい外食需要(2021.12.21))
- ♯43 コロナ特需に沸いた国内パソコン市場は反動減に沈む。国内スマホ市場は堅調(2022.3.11)
- ♯44 デジタル化で好転、変革に向かう教育産業(2022.3.14)
- ♯45 巣ごもり需要で盛り上がるゲーム業界、今後の注目はクラウドゲームとコミュニティ(2022.5.18)
- ♯46 コロナ禍でも好調だった食品スーパー、特需後に問われる“提案力”(2022.9.5)
- ♯47 ドローン関連産業、国内市場の拡大は期待できるか(2022.12.5)